松江市:投資的経費の内訳

 松江市の投資的経費について考察してみます。

平成20年度当初予算の概要 − 松江市
http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/gyouzaisei/zaisei/t-yosan20/pdf/h20gaiyou.pdf

 平成19年と20年の予算では、内容が大きく異なっています。

種別 20年予算(割合) 19年予算(割合) 備考
補助事業費 86億円 30億円 国から負担金や補助金を受けて実施する事業
単独事業費 95億円 111億円 独自の財源で任意に実施する事業
県営事業負担金 4億円 5億円 県が行なう事業の負担金
災害復旧事業費 0億円 0億円  
投資的経費合計 186億円 147億円  

 補助事業費が56億円も増えているのは、新ごみ処理施設にかかる支出が54億円増えているためです(平成20年度当初予算の概要 − 松江市、P.5)。また、単独事業が16億円減少しているのは、財政に余裕がなくなってきているためなのでしょうか。
 なお、「独自の財源」には、市税などの自主財源のほかに、市債なども含まれるみたいです。
 
 新ごみ処理施設について、もう少し詳しく見てみます。(平成20年度当初予算の概要 − 松江市、P.24)
 平成20年の予算額は68億円となっており、財源の内訳は以下の通り。

財源の内訳 算額
国県支出金 20億円
市債 39億円
その他 7億円
一般財源 2億円
合計 68億円

 一般財源からは2億円しか支出されておらず、市債(借金)が半分以上を占めています。「その他7億円」とあるのは、ごみ処理施設建設に関する基金か積立金を取り崩したのでしょうが、市債依存率が高いように思います。新しいごみ処理施設が必要になるのは以前から分かっていたはずなので、財源についても可能な限り借金に依存しないような方策を取ることができたような気がします。
 なお、事業自体は「平成19年度〜平成21年度までの継続事業」で、今年度中に「全体事業の48.3%の進捗率を見込む」とのこと。ちなみに、全体事業費163億円なので平成21年には80億円前後の支出が予定されているという訳です。おそらく財源は、平成20年と同じような内訳になるのでしょう。