市政概要-松江-平成20年版:観光振興部

平成19年版 松江市観光白書の続き。先日、松江市議会で公開された予算関係の資料について考察する。
 
市政概要 松江 平成20年版
http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/gikai/gikai-9.htm
市政概要 松江 平成20年版:観光振興部
http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/gikai/pdf/h20_sisei-07.pdf
 
「市政概要 松江 平成20年版:観光振興部」を読む限り、観光振興部は松江開府400年祭を強烈にプッシュしているようだ。あくまでも想像にしか過ぎないが、数年前に行なわれた江戸開府400年事業に触発されたか、あるいは外部のコンサルタントに入れ知恵されたかのどちらかなのだろう。
江戸開府400年のときは「江戸ブーム」が起こり、現在に至るまで息長く続いているが、果たして松江開府400年の効果はどれだけのものであろうか。事業内容や巷の盛り上がり方を見る限りでは、一過性の「松江ブーム」さえ起こらないような気がする。
にもかかわらず、少なからぬ予算をかけて松江開府400年祭をやるって、どれだけの意味があるのだ? 松江市民への啓蒙としては効果があるかもしれないが、観光の側面から考えると疑問。やるんだったら長期的展望の下、効果的にやってくれ、と言いたい。松江開府400年祭で、いったい何を残すと言うのだ?

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L・C.ティファニー美術館閉館問題2

L・C.ティファニー美術館閉館問題の続き。松江市議会での市長や議員の発言から拾っていきます。
 
「旧松江市議会 平成十二年第四回 九月定例会-09月12日−03号」の松浦市長の発言から引用します。

 このティファニーにつきましては、平成九年七月に地域の活性化、あるいは雇用効果、それから観光の拠点というふうなねらいといたしまして、この誘致が決定をされた、具体的には平成九年七月に協定書が締結をされているというものでございます。その協定書の中には、議会の議決ということを経た上で実行していくという縛りはついておりますけれども、昨日来、議論になっております無料の駐車場の設置、それからレイクラインの十五分間隔の運行、それから空港からの水上運航の新設、そういったものが言われているわけでございます。
 その後、平成十一年八月でございますけれども、入場料につきましての覚書というのを結んでおります。一つは、この入場については共通入場券による一括入場のみとすると、こういうことにいたしております。それから、この入場料につきましては、美術館と一括して徴収をして、入場料金は二千円とするということにいたしまて、その内訳が美術館が千七百円と、それから市分が三百円という形で、この覚書でその額を決めているわけでございます。もちろん、先ほど申し上げましたように、市分の入場料につきましては、議会の議決というのがもちろん前提になるということは当然のことでございます。

まとめると以下のような内容の協定書及び覚書を、松江市と堀内不動産との間で締結している訳です。

  • 1997(平成9)年7月協定書の締結
    1. 無料の駐車場の設置
    2. イクラインの15分間隔の運行
    3. 空港からの水上運航の新設
  • 1999(平成11)年8月覚書の締結
    1. 共通入場券による一括入場のみ
    2. 入場料金2,000円(美術館分1,700円、松江市分300円)

信じられないのは、この後の松浦市長の答弁です。

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L・C.ティファニー美術館閉館問題

平成19年版 松江市観光白書の続き。
 
平成19年版 松江市観光白書
http://www.city.matsue.shimane.jp/kankou/h19_hakusyo/all.pdf
 
「平成19年版 松江市観光白書」の中に、「松江ウォーター・ヴィレッジ(現.松江イングリッシュガーデン)管理運営5億3,170万円」という異常な数字があるのですが、気になったのでその背景について調べてみると、L・C.ティファニー美術館閉館問題に行き着きました。
このL・C.ティファニー美術館とは、松江ウォーター・ヴィレッジ(現.松江イングリッシュガーデン)の中核施設として、2001(平成13)年4月28日に華々しくオープンしましたが、2007(平成19)年3月31日に閉館し、その後美術館は解体され、現在は更地となっています。要するに税金の無駄遣いという訳です。
 
と言うことで、L・C.ティファニー美術館閉館問題について時系列順にまとめてみましたが、なんかもう、グタグタです。

年月日 内容 備考
1994(平成6)年10月 ティファニー美術館(名古屋市)が移転を検討 堀内不動産(名古屋市)は、運営するティファニー美術館の移転を検討。松江市など複数の自治体が誘致活動を行なう。
1997(平成9)年6月17日 松江市が美術館建設地として旧古江中学校跡地を提示 松江市都市建設部長「立地が決まれば、隣接地に展示や外国の職人を招いた体験工房などを持つガラス工芸施設を整備するほか、観光ループバスの乗り入れや水上交通でのアクセスも検討」
1997(平成9)年7月29日 ティファニー美術館の進出協定調印式 松江市が、美術館を建設する堀内不動産(名古屋市、堀内武雄社長)と運営するグレコ・コーポレーション(同、同)と協定書を交わす。
1998(平成10)年3月 市議会で市有地の処分を決議 松江市議会が松江市立古江中学校跡地(の一部)を堀内不動産に譲渡する議案を議決。(議第二十三号)
1998(平成10)年9月 松江市が「松江市文化観光施設誘致条例」を制定 松江市進出施設に補助金を交付するなどの誘致体制を整備した。松江市合併後は松江市文化観光施設誘致条例として平成17年3月より施行。
1999(平成11)年6月14日 美術館建設地の売買契約締結 松江市松江市立古江中学校跡地(の一部)を堀内不動産に譲渡。面積8,500.04平米、売却金額2億1,590万1016円。
1999(平成11)年6月16日 ティファニー美術館の起工式 美術館の隣接地にイングリッシュガーデン(総事業費の当初予定額が約45億円)も同時に起工。
2000(平成12)年5月6日 宮岡寿雄市長が逝去 ティファニー美術館誘致を強力に推進していた松江市長が在職中に急死。
2000(平成12)年6月18日 松浦正敬氏が市長に就任 松江市長の松浦正敬氏が市長選で当選。
2001(平成13)年4月27日 使用貸借の覚書 松江市が堀内不動産からティファニー美術館を借り受けるという覚書を交わす。
2001(平成13)年4月28日 ティファニー美術館が開館 隣接するイングリッシュガーデンと合わせて「松江ウォーター・ヴィレッジ」としてオープン。松江ウォーターヴィレッジ共通入場料は2,000円。
2002(平成14)年4月 固定資産税相当額の交付を開始 松江市が堀内不動産に対して固定資産税相当額の交付を開始する。
2002(平成14)年7月22日 市議会で「財産の処分について」を議決 1998(平成10)年3月議会での議決と異なる契約を、1999(平成11)年6月14日に締結したことについて追認することを議決。
2004(平成16)年10月18日 堀内不動産が松江市名古屋地方裁判所に提訴 堀内不動産から松江市に対して、美術館の誘致の際に約束したとされる事項の債務不履行及び不法行為を請求原因として、その損害賠償金47億2,771万3,871円等を支払えとの訴えが提起される。
2005(平成17)年11月15日 ティファニー美術館の撤退の申し入れ 所有する堀内不動産と運営するグレコ・コーポレーションが松江市に撤退の申し入れを行なう。
2007(平成19)年3月31日 ティファニー美術館が閉館  
2007(平成19)年4月28日 松江イングリッシュガーデンとして再オープン 旧美術館に隣接していたイングリッシュガーデンを無料開放。
2007(平成19)年9月中旬 美術館解体の申し入れ 堀内不動産が松江市に対して美術館解体の申し入れを行なう。松江市からの固定資産税相当額の交付が打ち切られるためだと推測される。
2007(平成19)年10月23日 美術館解体の開始  
2008(平成20)年2月 美術館解体の完了  
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平成19年版 松江市観光白書

 松江市の観光予算の続き。松江市が公開している観光白書と合わせて、観光予算の効果について検討してみる。
 
平成19年版 松江市観光白書
http://www.city.matsue.shimane.jp/kankou/h19_hakusyo/all.pdf
 
 観光白書に出てくる代表的な観光施設の客数は以下の通り。(P.6)

施設 客数 料金 備考
カラコロ工房 36万人 16のテナントからの賃料収入?
堀川めぐり 33万人 1,200円  
松江城 24万人 550円  
由志園 23万人 600円 (有)日本庭園の施設
島根県立美術館 23万人 300〜1,200円 島根県の施設
玉造温泉ゆ〜ゆ 22万人 600円  
堀川地ビール 20万人 一畑グループの施設
松江ウォーター・ヴィレッジ 19万人 現.松江イングリッシュガーデン
松江フォーゲルパーク 17万人 1,500円  
イクライン 17万人 200円 一日券500円
来待湯治村大森の湯 14万人 300円  
小泉八雲記念館 13万人 300円  
武家屋敷 11万人 300円  
島根原子力 7万人 中国電力の施設

 宿泊客数は195万人(内、外国人は2万人)とのことだから、日帰り客も考慮に入れると、観光客の嗜好は分散している感じがある。もっと言うと、松江市にはこれといった有料の観光資源がないってことなのか。あるいは、宿泊客数に観光以外の目的(ビジネスなど)が相当数含まれているので、このような結果になっているのか。
 思ったより多かったのが由志園(23万人)。松江城(24万人)と同程度とは素晴らしい。安来市にある足立美術館(コレクションだけでなく日本庭園が有名)との庭園の相乗効果があると思うが、こういった広域テーマ観光はとても重要かと。
 ただ、統計には出ないけど、宍道湖(夕日やシジミなど)、神社(熊野大社佐太神社美保神社神魂神社、八重垣神社など)、和菓子屋、出雲ソバなど、松江を代表する観光資源は他にもたくさんあることは確か。これって行政は「ハコモノ」しか観光資源として認識していないってことなのか?(ただ単に「ハコモノ」は客数をカウントしやすいだけかもしれないが)

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松江市の観光予算

 松江市の観光予算について考察してみます。
 
平成20年度当初予算の概要 − 松江市
http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/gyouzaisei/zaisei/t-yosan20/pdf/h20gaiyou.pdf
 
 「観光都市の魅力を高める事業」についての内訳は以下の通り。

種別 算額 一般財源 備考
松江開府400年祭 1,500万円 1,500万円 プロモーション
松江開府400年祭 4,000万円 4,000万円 イベント負担金
松江開府400年祭 6,994万円 6,994万円 ホーランエンヤ開催準備金
松江開府400年祭 1,300万円 1,300万円 宝塚歌劇団松江公演
松江開府400年祭 100万円 100万円 民謡民舞島根交流大会
松江開府400年祭 324万円 小泉八雲
松江開府400年祭 250万円 250万円 地域伝統芸能祭開催経費
松江開府400年祭 20万円 20万円 松江椿まつり開催
松江開府400年祭 108万円 松江郷土館特別展
観光イベント事業 1,630万円 1,630万円 松江武者行列
観光イベント事業 1,592万円 1,592万円 松江水燈路
冬季観光客誘致対策事業 689万円 689万円 まつえ暖談食フェスタ
観光誘致宣伝事業 500万円 500万円 NHKドラマ「だんだん」PR
観光誘致宣伝事業 18万円 18万円 松江観光ルートづくり事業
観光誘致宣伝事業 600万円 600万円 中国人団体客の誘致促進補助金
観光誘致宣伝事業 394万円 394万円 神在月まつえ文化観光月間
観光客受入事業 100万円 100万円 体験交流型観光推進事業
観光客受入事業 87万円 87万円 観光バリアフリーモニターツアー
観光客受入事業 500万円 500万円 夕日サミット開催事業
観光客受入事業 100万円 100万円 佐陀川遊覧船調査事業
音楽のまちづくり事業 100万円 100万円 音楽活動の発表交流の場の創出
宍道湖しじみ情報発信事業 291万円 291万円 調査研究費
松江しんじ湖温泉足湯施設整備事業 2,100万円 110万円 足湯施設整備
玉造地区まちづくり交付金事業 1億1,150万円 210万円 景観整備
観光施設整備費 1,428万円 348万円 史跡松江城整備
歴史資料館整備事業 6億4,300万円 4,998万円 (総事業費39億円)
定住推進事業 66万円 66万円 松江暮らし体験ツアー事業
定住推進事業 100万円 100万円 UIターン促進事業
定住推進事業 60万円 60万円 出会いの場づくり事業
定住推進事業 120万円 120万円 産業体験者助成事業
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松江市:投資的経費の内訳

 松江市の投資的経費について考察してみます。

平成20年度当初予算の概要 − 松江市
http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/gyouzaisei/zaisei/t-yosan20/pdf/h20gaiyou.pdf

 平成19年と20年の予算では、内容が大きく異なっています。

種別 20年予算(割合) 19年予算(割合) 備考
補助事業費 86億円 30億円 国から負担金や補助金を受けて実施する事業
単独事業費 95億円 111億円 独自の財源で任意に実施する事業
県営事業負担金 4億円 5億円 県が行なう事業の負担金
災害復旧事業費 0億円 0億円  
投資的経費合計 186億円 147億円  

 補助事業費が56億円も増えているのは、新ごみ処理施設にかかる支出が54億円増えているためです(平成20年度当初予算の概要 − 松江市、P.5)。また、単独事業が16億円減少しているのは、財政に余裕がなくなってきているためなのでしょうか。
 なお、「独自の財源」には、市税などの自主財源のほかに、市債なども含まれるみたいです。
 
 新ごみ処理施設について、もう少し詳しく見てみます。(平成20年度当初予算の概要 − 松江市、P.24)
 平成20年の予算額は68億円となっており、財源の内訳は以下の通り。

財源の内訳 算額
国県支出金 20億円
市債 39億円
その他 7億円
一般財源 2億円
合計 68億円

 一般財源からは2億円しか支出されておらず、市債(借金)が半分以上を占めています。「その他7億円」とあるのは、ごみ処理施設建設に関する基金か積立金を取り崩したのでしょうが、市債依存率が高いように思います。新しいごみ処理施設が必要になるのは以前から分かっていたはずなので、財源についても可能な限り借金に依存しないような方策を取ることができたような気がします。
 なお、事業自体は「平成19年度〜平成21年度までの継続事業」で、今年度中に「全体事業の48.3%の進捗率を見込む」とのこと。ちなみに、全体事業費163億円なので平成21年には80億円前後の支出が予定されているという訳です。おそらく財源は、平成20年と同じような内訳になるのでしょう。

松江市と熊谷市と松本市の予算を比較

 松江市の予算3の続き。
 
 なんだか気になったので、松江市熊谷市だけでなく、人口が同規模の松本市を加えて比較することにした。ちなみに、3市の中で人口・面積共に一番大きいのが松本市だが、予算規模が最も大きいのは松江市
 
平成20年度当初予算の概要 − 松江市
http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/gyouzaisei/zaisei/t-yosan20/pdf/h20gaiyou.pdf
熊谷市:H20当初予算資料【詳細版】
http://www.city.kumagaya.lg.jp/about/zaisei/yosantuite/20yosangaiyou/files/hppdf.pdf
平成20年度一般会計予算額松本市
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/buka/zaisei/zaisei/heisei20tousyoyosan/files/04.pdf
 
 太字は、突出して多いものです。

種別 松江市(割合) 熊谷市(割合) 松本市(割合) 備考
議会費 5億円(0.6%) 4億円(0.8%) 5億円(0.7%) 議員報酬や議会・委員会の運営経費
総務費 78億円(8.5%) 66億円(11.8%) 84億円(10.9%) 全般的な管理事務に関する経費
民生費 216億円(23.6%) 179億円(31.8%) 210億円(27.1%) 社会福祉身体障害者、高齢者、児童福祉等に関する経費
衛生費 138億円(15.1%) 54億円(9.6%) 52億円(6.7%) 保健事業や環境対策に関する経費
労働費 7億円(0.9%) 4億円(0.8%) 5億円(0.7%)  
農林水産業 33億円(3.6%) 12億円(2.2%) 20億円(2.6%) 農業、林業水産業に関する経費
商工費 45億円(5.0%) 12億円(2.2%) 64億円(8.3%) 観光や商工業に関する経費
土木費 122億円(13.4%) 76億円(13.6%) 69億円(8.9%) 道路・橋・公園・学校等の整備費や維持管理経
消防費 26億円(2.9%) 25億円(4.6%) 22億円(2.8%) 消防や防災に関する経費
教育費 99億円(10.8%) 56億円(10.1%) 102億円(13.1%) 教育委員会や小中学校等に関する経費
災害復旧費 0億円(0.0%) 0億円(0.0%) 0億円(0.0%)  
公債費 139億円(15.2%) 69億円(12.3%) 114億円(14.8%) 市債の返済元本と返済利息、一時借入金の利子
諸支出金 3億円(0.4%) 3億円(0.4%) 25億円(3.2%)  
予備費 0億円(0.0%) 1億円(0.2%) 1億円(0.2%)  
歳出合計 918億円 564億円 777億円  
人口 19万人 20万人 22万人  
面積 530平方km 159平方km 919平方km  
人口密度 368人/平方km 1,280人/平方km 247人/平方km  
職員数 1,583人 1,124人 1,354人  
人件費 149億円 145億円 155億円 議員の報酬、市職員の給料・諸手当・退職金
市税 265億円 314億円 366億円 歳入。主たる自主財源
市債残高 1,437億円 493億円 948億円 一般会計のみ。平成18年前後

 突っ込みどころ満載の結果が出ましたが、要約すると、
松江市の財政運営状況は、他の2市に比べて、ひどく劣っている。
ということにつきます。
 
 松江市は他の2市よりも予算規模が大きいにもかかわらず、主たる自主財源の市税収入が最も少ないです。住民に手厚いサービスをしたり、産業振興のために様々な設備投資等をしたりしても、市税の増収にうまく繋げていないということです。投資額に対して、法人市民税や個人市民税、固定資産税が増えていないということで、すなわち投資効率が悪いのです。しかも借金が一番多い。。。
 効果が薄そうな土木費や衛生費を大幅に削り、その分、商工費を増やして戦略的な産業振興(観光やRubyなどのオープンソース産業等)をはかったり、公債費を増やして市債残高を減らすなどした方がいいのではないでしょうか。特に、土木費については、将来的には逓減していくことが確実な状況にあるので、今のうちに抜本的な対策をした方がいいように思います。
 
 もしかしたら平成20年の予算が特殊なだけで、過去の予算では全く違う結果が出るかもしれませんが、調べるのが面倒なので、取り合えず過去も同様な予算編成をしていたものと仮定します。
 その上で。松江市の役人や議員は、予算編成について人口や面積が同規模の他の自治体と比較検討したことがなかったのかと疑問を持ちます。今までのように、国や県から予算を引っ張ってくることが難しくなっている状況が分かっていないのでしょうか。
 今まで政治に対する関心が薄かったのですが、こうして生々しい数字が頭に入ってくると、嫌でも関心が高まります。国レベルでは予算規模が大きすぎて実感が湧きませんが、市町村レベルならばある程度身近に感じることができます。
 
 なんとかしなければいけない、と感じる今日この頃です。取り合えず、もっと地方財政のことを調べてみることにします。